2025年12月02日
西武新宿線新井薬師前駅南口より徒歩1分/関東バス 新井薬師前駅乗り場 目の前/りそな銀行中野支店新井出張所ATM隣にある、クラフト歯科クリニック新井薬師前です。
中野区に2025年10月1日に新規開院致しました。
本日は、当院でも使用している高圧蒸気滅菌機(オートクレーブ)をご紹介します。
高圧蒸気滅菌機(オートクレーブ)とは?
高圧蒸気滅菌機とは治療で使う器具を高温+高圧の蒸気でしっかり滅菌するための機械です。
ウイルス・細菌・芽胞(アルコールでは死なない強い菌)まで確実に死滅させられるため、医療現場では最も信頼性の高い滅菌方法と言われています。

高圧蒸気滅菌機の「クラス」分類について
歯科医院で使われる器具は、細い管があったり複雑な形をしていたりとしっかり滅菌するためには高度な設備が必要です。その滅菌性能を示す基準がヨーロッパ規格(EN13060)に基づいた「クラス分類」です。主にクラスB、クラスS、クラスNの3つに分けられそれぞれ滅菌できる範囲や性能が異なります。
〇クラスB(最高レベル)・・・最も高い滅菌性能 歯科医院で理想とされるクラス
真空ポンプで器具の空気をしっかり抜いてから蒸気を入れる
中空の器具や布製品まで完全に滅菌が可能
医科でも使用されるレベルの滅菌法
〇クラスS(中間レベル)・・・特定の器具は滅菌できるが、できない器具もある
空気を抜く機能はあるがクラスBほど強力ではない
中空器具の滅菌は種類によってできたり、できなかったりする
〇クラスN(基礎レベル)・・・一番シンプルな滅菌方式
空気を抜く機能がなく、基本的な器具が滅菌できる
中空器具や複雑な器具の滅菌できない
最高基準である高圧蒸気滅菌機を導入
当院では最高基準であるクラスBの高圧蒸気滅菌機を導入しています。
歯科治療で使う内部が細く複雑な構造のものが多いためクラスB滅菌機はその隅々まで確実に滅菌することができます。当院はこの滅菌システムを使い、患者様に安心して治療を受けていただけるよう常に安全な診療環境を整えています。


↑滅菌パックに入れて滅菌
※滅菌パックとは…治療器具を完全に滅菌した状態で保管し患者様の治療直前に開封するための専用袋です。

↑滅菌が完了すると袋の外側にある「インジケータ」と呼ばれる部分の色が水色(上)→黒色(下)に変わり、滅菌が正しく行われた証拠として確認できます。
滅菌パックはなぜ必要なの?
・細菌やウイルスの再付着を防ぐ
滅菌した器具をそのまま置いておくと空気中の菌やウイルスが付着する可能性があります。滅菌パックはそれを完全に防ぎ治療直前まで清潔な状態を守る役割があります。
・患者ごとに器具を入れ替えることを徹底できる
滅菌パックは患者様ごとに開封されるため「前の患者様が使った器具をそのまま使われていないか」という不安を解消します。
・安心して治療を受けてもらうための〝見える衛生管理〟
滅菌パックに入った器具を患者様の目の前で開封することで「適切に衛生管理されている」ことを視覚的に確認してもらえます。
最後に…
高圧蒸気滅菌機(オートクレーブ)は治療で使用した器具を再び使える状態に戻すための機械です。
特に細い管や複雑な形状の器具までしっかり滅菌できるため、歯科医院の衛生管理に欠かせません。
患者様に安心して治療を受けていただくため、当院では厳しい基準に沿った滅菌を行っておりますので
どうぞ安心してご来院ください。
クラフト歯科クリニック新井薬師前
院長 高良海輔
